■リハビリテーションの考え方
- リハビリテーションはパーキンソン病の患者さんにとって非常に大事な治療法です。リハビリというと、脳卒中の後遺症に対するリハビリや、怪我をしたスポーツ選手のリハビリのように、体の働きを元に戻すことと、とらえがちです。パーキンソン病では、あるいは、進行する神経難病では、リハビリは必ずしも、「元に戻す」ことは、不可能です。現状維持を最大の目標とせざるを得ないこともあります。しかし、これも立派なリハビリの目標です。
- また、私たちの体は、使わないと機能が退化することがあります。廃用症候群と呼ばれている病態です。関節を動かさないでいると、関節が硬くなります(関節拘縮)。臥床している期間が長くなると、心臓や肺の機能も低下します。このことは、パーキンソン病本来の症状ではなく、体を使わなかったために生じた、アクシデントなのです。こうなると、随分と症状が進んだように思えますが、実は、廃用症候群だということがよくあります。本来は、そのようなことがあってはならないのです。これを防ぐのもリハビリの大きな目的の一つです。
- 誰でも、体を動かして汗をかいた時や、スポーツをし終えた後は、なんとなくすがすがしい気持ちになります。リハビリの効果の一つには、そのような気持ちの充実も挙げることができます。
- また、パーキンソン病の場合、リハビリは、必ずしも入院をしないとできないものではありません。自分にあったリハビリのプログラムを、理学療法士や作業療法士に立ててもらい、自分で(あるいは家族と共同で)行うことが大切です。基本的に自分に最もふさわしい運動を徐々に開始し、毎日行い、少しづつ増やしていくいくことが大事です。 身体的なリハビリテーションも、手足を動かすことだけではなく、発語練習や編ものなどの手作業まであります。